地球温暖化の原因の一つが二酸化窒素N2Oですね。
この物質は、ガソリンなどの石油製品を燃やすと排出されるガスです。
人の健康にも悪く、問題物質です。
このN2Oに関して、中東での評価結果から興味深い結果が出てきたのでまとめておきますね。
中東諸国のN2Oと経済活動の関係
中東諸国の収入源は原油など石油製品です。
世界中の石油のほとんどを中東での産油から賄っているといってもいいですね。
そして、世界経済の発展によって、石油の消費量は増え、もちろん産油国の石油生産量が増加し経済成長率も高い水準を維持しています。
その石油産油国では、やはり大気汚染の被害も深刻で、地球温暖化の原因となるN2OやCO2の量も、経済成長とともに順調に増えてきていました。
ところが、2010年以降、ちょっと違った傾向が続いてきたのです。
シュールガスの生産量も関係してきますが石油生産量の調整から、経済成長率が鈍化し、それとともに、N2Oの排出量も減ってきたのです。
つまり、経済活動が地球温暖化ガスの排出量に強く影響していることが改めて証明されたのです。
もちろん、中東地域は紛争地帯のためそれが経済活動に影響して、温暖化ガスの排出量が減った要因もありますね。
これらの詳細の結果は、21日に公開された「Science Advances」に詳細があります。
経済活動と地球温暖化ガス
中東地域の温暖化ガスは2010年以降に減少傾向です。
そして、その他の地域の例では、リーマンショック後のアメリカの、CO2排出量です。
この時に、アメリカのCO2排出量は大きく減ったのです。
もちろん、排出量の減った要因の内17%は自然エネルギーなどへのエネルギー源の変更によるところがありますが、経済活動が、二酸化炭素の排出量に大きく影響があることが、他の地域でも判明しているのです。
今後はどうなるのか
今年の後半に国連の二酸化炭素排出削減のため各国の提出した目標値に基づいた会議が開かれますね。
その組織に基づき世界中で二酸化炭素削減計画が進むことになっていきます。
しかし、経済活動が温暖化ガスに影響することなので、この経済活動を維持するための、代わりとなるエネルギー開発が必要になるのですね。
世界的に自然エネルギーへの投資の話が多く聞かれる世の中です。
インドでも世界初の太陽光のみで維持される空港が出てきました。
アブダビでも、巨大な太陽光発電所の建設計画が進んでいます。
もちろん、並行して火力発電所の建設は行われているんですけどね。
まとめ
産油国のたくさんある中東の温暖化ガスについてみてみましたが、世界の石油の需要に経済活動が関係して大気汚染の原因である温暖化ガスの排出量も減ることが確認されました。
この傾向は、リーマンショック後のアメリカでも見えており、経済活動と関係していることが示されたのです。
しかし、そうなると、経済活動も上げて、温暖化ガスも削減する良い方法としては電気を温暖化ガスなしで環境を汚し海を温める原発ではなくクリーンな自然エネルギー産業の拡大が解決の道なのでしょうね。
と当たり前の結論になってきますね。