サラリーマンは毎年最低でも1回は
健康診断を受ける必要が法律で
決められています。
その際に必ず行われる
レントゲン撮影。
癌患者の4%がレントゲンが
原因といわれているようです。
何が問題であるのか整理しておきます。
X線の利用について
エックス線は非常に波長の短い光で、紫外線よりも
短い光で物質を透過することができます。
その波長領域は10nm以下です。
そして、その短い波長の光を利用して、
微細加工を形成して最先端の半導体製品の
研究開発が行われています。
さらに、原子核で反射する角度が構造と
物質によって異なる、性質を利用して、未知の物質の成分を
特定したり、物質の性質を理解するために
エックス線を利用することができます。
また、透過率や反射の状況の違いを利用して
レントゲン写真をとることによって
けがの状況の把握や病気の判断を行います。
これは、より多くエックス線が反射する物質では白く映り
透過しやすい物質は黒く映る性質を利用して診療するのです。
エックス線が、体の内部へ浸透して原子核で反射するのみでなく、
そのエネルギーから細胞を壊してしまって癌化するという
発がん性の懸念から、年間の被ばく量は厳しく制限されているのです。
なお、このエックス線は、
原発から出る放射能とは全く異なるものです。
エックス線による問題点
先ほど書いたように、年間の被ばく量は
厳しく制限されているのでが、妊婦はエックス線を妊娠中に
受けてはいけないことになっています。
それは、細胞分裂が活発に行われているときに
エックス線を受けることによって、胎児に細胞レベルで
異常が発生してしまう可能性が
あることからです。
サラリーマンは毎年健康診断を受けることが
義務付けられており、これを受けないと法律違反に
なってしまいます。
この健康診断によるレントゲンによって、全岩患者の
内4%に感が発生しているといいます。
会社による健康診断のレントゲン検査が本当に
必要なものなのか分かりませんが、
健康管理は自己責任によるものが大きいため
会社が強制してすべての人に同じ検査を提供する必要があるかどうかには
疑問があります。
従業員の健康問題のため、従業員が自分で判断し
自分に必要な検査を受けるためのサポートを会社がするなら
もっともなことだとは思いますが。。。
その他の場所からの放射線の影響
医療現場や、実験設備からの放射線は年間被ばく量に
満たないように、健康診断の回数を制限したり
エックス線バッチを付けて被ばく量を管理しますが
宇宙から降り注ぐ宇宙線の管理はできないのです。
その中にもエックス線は含まれていますが、宇宙線は
90%程度が陽子であること、それ以外が電子だったり、μ粒子だったり
地上にたどり着くまでに、ほとんどが分解して
人体には無害のものに変わります。
太陽からの紫外線も、宇宙線の一つですが、人体に有害な波長の短い
UVCはオゾン層に吸収され、地球上では有害な紫外線は一部の
UVBとUVAのみになります。
その他の被ばく源は、原発事故からの放射線があります。
其々の放射性物質と放射性物質の崩壊によって
アルファ線(陽子)、ベータ線(電子)、ガンマ線
の3タイプが生じます。
これらの放射性物質が体に取り込まれると、その場所で
崩壊することによって、遺伝子を傷つけたり、
崩壊した後の放射線が人体を透過する際に
遺伝子レベルで傷つけられて問題が発生することは
起こり得ることは予想できます。。
エックス線も含めて、原子レベルで考えた時には
其々の線源が原因で、癌を発生する可能性は
あるのです。
そのために、被ばくする線量をきちんと記録して
置くことが必要になるのです。
それは実験室でのエックス線の管理、放射線量の管理
と同じ感覚になるのです。
まとめ
日常生活には様々な問題で病気になる可能性がありますが
今回は、レントゲンなど医療機関で使われているもの
宇宙線、放射性物質について整理しておきました。
各々異なった物質によって、人の体を被ばくするのですが、
健康への影響は、遺伝子レベルで細胞を破壊する可能性が
あって、癌を引き起こす可能性がある点では共通です。
どれも、どれだけ被ばくしたら問題なのかというのは
明確に規定することはできないので、
できるだけ避けた方が良いということだけは言えます。
健康診断の回数、内容なども自分自身で
健康管理をできるシステムと意識改革がきちんとされ
一人一人が計画を持って管理できるようになればいいのでしょうね。
誰かに決められたことを受け入れて
そのままこなしているのでは
何も変革されないのだから。