地球温暖化対策のために二酸化炭素の排出量の削減が世界各国に求められていますね。
そんな中、ちょっと興味深い情報が出てきました。
それは、2006年からの中国の排出量、二酸化炭素の排出量が世界の三分の一を占めていたのですがその排出量が、実は多く見積もられていたことが分かったのです。
どんな経緯で低く見積もられていたのかまとめておきますね。
中国の炭素排出量が低く見積もられた経緯
過去15年間に渡って中国の経済成長は急速に進んでいました。
その経済成長を支えてきたのが、石炭を利用した火力発電所といってもいいものです。
その火力発電所で使われてきた石炭の量によって中国では世界の3分の1の炭素排出量を誇るようになったのです。
しかし、排出量に使う石炭の量と炭素の量の換算値が、実際に中国で使われていた石炭と、IPCCが世界で共通化するためにサンプリングしたものとの間で違いがあったのです。
そして、中国で使われていた中国の炭鉱から排出される石炭の中の炭素の含有量は、IPCCのものよりも40%も少なかったのです。
中国の排出量が減ったことからの影響は?
この結果から、中国の排出量は再計算され以前より少ない量になることになりました。
しかし、世界に放出されている炭素の排出量はモニターされており全排出量としては変更されないことになっているんですね。
どこかの国が、少なく見積もっていることになってしまっています。
しかし、中国は正確な値になって今後の削減への正確な見積もりができるようになります。
その差の分について議論しないことにして、どこがより多くの二酸化炭素を出しているのか確認できないことに対しては問題ですがより正確な見積もりがこれからはできるようになります。
インド、インドネシアや南アフリカなども経済発展に伴い炭素排出量が多くなっていきます。
全体として削減するのも大事ですが、各々の国がきっちり管理して、二酸化炭素の排出量を削減していくことが重要です。
管理できていなければ意味がなく、換算率が異なっていれば何をやっているのかわからなくなってしまうので世界最大に二酸化炭素排出国と考えられている中国の量が適正になったことは良いことなのですね。
日本の状態とまとめ
多くの国が2030年に向けた二酸化炭素排出削減案を提出しています。
そして、日本も、2013年度比で26%削減という案を出していますが、その案の前提となっているのが、原発再稼働を当てにしたものです。
この点が、世界の流れから逆行していますね。
また、設備が古いために余分な電力を消費していてそれが原発7基分になるという報道もされました。
実査には日本の施策は、原発稼働のため津波に対する防波堤を作ったり安全策を施しています。
いったい何兆円安全対策のために使うのでしょうか。
それを、そのまま、自然エネルギー開発に回せは問題は一気に解決するような気がするのですが。。。
原発ではなく、自然エネルギーを普及させることによる二酸化炭素削減計画になるべきでしょうね。