日本人は子供のころから
牛乳を飲む機会が多いのではないでしょうか。
私たちは学校給食で毎日牛乳を飲んで成長してきました。
そこで、今回は私たちと乳製品について整理しておきます。
日本人は戦前ではほとんど飲む習慣はなかった
日本人が牛乳を飲むようになった週間について調べていくと昔はほとんど飲まれていなかったことがわかりました。
一部、天皇家では飲んでいたようですがそれ以外の人に、でまわることはめったになかったようです。
明治時代になって、西洋文化が入ってきて飲む人も出てきたのですが限定的に普及したのみだったようです。
ところが、戦後の食糧難の日本の事情から、アメリカから脱脂粉乳が輸入され学校給食に牛乳がつけられたのです。それが日本人が牛乳を飲む習慣が始まった理由のようです。
それ以降、一般家庭でも様々な形で牛乳を飲む習慣が広まったのです。
日本人の多くは乳製品をうまく消化できない?
牛乳を飲むことによっておなかが緩くなる人がいるのではないでしょうか。
日本人は、もともと牛乳を飲む習慣がなかったため遺伝的に牛乳を消化できる人が少ないといわれます。
牛乳の成分のほとんどは消化されずにそのまま輩出してしまうのです。
同時に、おなかもゆるくなってしまうのですね。
また、牛乳の最大の栄養素といわれているカルシウムですが、実はほとんど吸収されないのです。
そして、牛乳を飲むことによって、逆に骨のカルシウム成分が溶け出して骨粗しょう症の原因になってしまうなんて報告もあるのです。
乳製品は、様々な用途に用いられ私たちの生活にとって欠かせない食品ですが本当に必要なものなのかという点では疑問が生じてしまいます。
また、浄水器でおいしい水になるといわれるアルカリイオン水ですが実は中でカルシウムイオンを溶かして、電気分解してアルカリ性にしているのです。
つまり、薄い水酸化カルシウム水溶液を飲むことと変わりないのです。
栄養素としては牛乳と同じことになるのです。
給食と牛乳
前章で書いたように、歴史的には戦後の学校給食から牛乳が必ず付くようになりました。
そのため、それを経験した人にとっては学校給食で牛乳が出るのは当たり前のものとしてとらえてきました。
しかし、牛乳は、お米には合わないのです。
牛乳を飲むことで、牛乳の中に含まれる栄養素を摂取していることになっていますが、実際には吸収できる子供は日本人には少ないのです。
それを考慮すると、毎日牛乳が給食に出ることにも疑問がわいてきます。
乳製品には牛乳、バター、チーズなどと様々な用途に使われますが、実際の値段と製品をおなじだけ作る生乳の量を比較するとおかしなことが分かります。
バターやチーズなどは、同じ量のものを作るために生乳を牛乳の20倍以上使う必要があるのです。
値段は同じ量に対してそれほど変わらないのです。
さらに、バターの関税は、それ以外の関税よりも10倍以上高く、チーズは政府によって、補助金が与えられて、作る量に応じてお金が分配されるのです。
これは、酪農家保護のために、政府が牛乳を作ることで酪農家の収入を安定させるために働きかけていることの現れです。
自由貿易の形と逆行する方針ですね。
TPPと乳製品
TPP交渉が決裂しました。日本側の主張はニュージーランドが乳製品の必要以上の要求をしてきたということを主張しています。
ニュージーランドは、日本などの国が妥協しなかったことをTPPが合意しなかった理由に挙げています。
ニュージーランドは酪農の大国です。そのために主要な産物の輸出拡大を要求するのは当然です。
逆に、その他の製品についての関税は非常に少ないのです。
乳製品の関税や輸出量を、日本などの独自の基準のみで判断するのは間違っていて、交渉によって合意しなければいけないのです。
どちらにしても、各国がその国の独自の事情をあって交渉に臨んでいるため、自国にとって不利な条件は飲むことはできませんよね。
どちらが横暴なのかとかではなく、良好な関係で、交渉が進むことを期待しています。
まとめ
長い歴史を見てみると、日本ではほとんど牛乳を飲む習慣はなかったのです。
ところが、TPP交渉では、自国の酪農家を守るように一定の条件以上を飲むことができないことにして交渉が打ち切られました。
昔は日本では広まらなかった産業を守っている日本、それが産業の中心であり、輸出を拡大したいニュージーランドです。
その国の状況を見ると、どちらが自由貿易を望んでいるのか明らかなように感じますね。
交渉を短期間にまとめることではなくてフェアな取引が行われることを重視してほしいですね。
交渉で決まったら、どんな取引もフェアな取引になってしまいますが。。。