「トランス脂肪酸てどこに含まれているの?」
日本でトランス脂肪酸が含まれている代表的な食品はマーガリンです。
いろいろな食べ物に用いられているのですが、日本には表示義務がないために見逃されているのなんです。
⇒材料は異なる。健康的なのはバター?それともマーガリン?トランス脂肪酸への外国の対応
外国でのトランス脂肪酸の状況は?
アメリカでは食料品の37%に、トランス脂肪酸が含まれているという調査結果があるほど多くの加工食品に使用されているのです。
トランス脂肪酸は、食物性のオイルを水素化して作られます。不飽和脂肪酸を飽和化するために水素を入れて水素化しますが、それによって食物油の溶解温度を上げることができるため、より低温で固形化しやすくすることができるようになります。
その固形化しやすくすることで、トランス脂肪酸は。食品の舌触りを良くしたり、材料の混ざり具合をよくしたり、形を作りやすくしたりと、加工食品を作る際に必須の材料として使われます。
海外では加工食品中のトランス脂肪酸の使用量は明記しなければならず、食品のラベルを見ると加工食品にどれくらいトランス脂肪酸が含まれているのか知ることができるのです。
加工食品の成分表示ラベルには、trans fatの表示です。
トランス脂肪酸によって引き起こされる病気
トランス脂肪酸によって生じる病気として知られているのは心臓病です。糖尿病なども知られています。
さらに、近年の研究で人間の記憶とも関係しているのではと言われているのです。これはアルツハイマーとも関係していることを意味しているのです。
アメリカでトランス脂肪酸が禁止される
アメリカでは、この物質を摂取しないように、3年後までに人工的に作ったトランス脂肪酸を食品中に使用することを禁止することになりました。食品製造を行っている企業は代替物の利用、開発に動きはじめています。
トランス脂肪酸の入っている食品はたくさんあり、日常生活でトランス脂肪酸を摂取しないようにすることは難しいほどです。
トランス脂肪酸を食べないための最も良い方法は、お菓子、加工食品などを食べることをやめることです。
そのために、アメリカでは加工食品中にトランス肪酸を使用することを禁止する方向で動き始めたのです。
トランス脂肪酸が含まれる食品の代表例
クラッカー、クッキー、ケーキ、スナック等のお菓子、
ポップコーン、マーガリン、コーヒークリーム
ビスケット、ピザ、インスタント食品など
そして、肉や乳製品にはもともとトランス脂肪酸は含まれています。そのためトランス脂肪酸を完全に除去することはできないのです。健康への懸念が強い物質であるので加工食品へ使うことを禁止されることになったのです。
海外で使用禁止へ動くトランス脂肪酸のまとめ
海外ではトランス脂肪酸の食品ラベルへの使用量の表示が義務付けられています。アメリカでは3年後には禁止されることになりました。
日本では禁止されていなくて、海外では使用を禁止されている物質はトランス脂肪酸以外にも多数あると思います。
国によって、人によって、とらえ方は様々ですが、自分で判断できる知識をつけたいと思うようになりますね。