リニアライナーがタカラトミーから発売されましたね。
これって、浮力用の磁石と推進用の磁石がついていて楽しいおもちゃですよね。
大人でも楽しめるんじゃないかな?
もちろんリニアライナーは子供は大喜びでしょう。
これまでは、レールと電車の両方に磁石がついていて浮くだけのリニアライナーの簡易的な玩具はありました。
私たちの子供のころからそうした玩具ってありました。
また、学研などの雑誌の付録なんかにもついていたりして、遊んだことを思い出します。
でもタカラトミーからでたリニアライナーですがちょっとお値段が子供の玩具としてはやさしくありません。
確かに、割とでかくて、いろいろ手が込んで作ってあると思いますが、買うには迷ってしまう値段です。
子供の玩具ですからね。
10万するアイフォン6sを買う人でもそう思ってしまうのではないでしょうか。
でも、リニアライナーはクリスマスプレゼントにはいいかもしれませんよ!
さて、今回は、そのリニアライナーのもととなったリニア東海道新幹線について、玩具とはちょっと異なる多くの問題点についてまとめておこうと思います。
技術的にも、採算面でも、なんでこんな事業を続けているんだろうということがよーくわかってしますが。
目次
リニア新幹線に安全面は問題ないのか?
リニア新幹線は時速500km以上で走行し最高時速は600㎞を超える新幹線です。
その速度で走行するために、超電導電磁石で浮いて、磁力で走行するのです。
強力な磁石を作り出すために、強力な磁場が発生します。
また、周り影響を考慮して、コンクリートの壁で覆って騒音が外部へ出ないようにするといいます。
この時点でいくつかの懸念点が考えられますね。
それは、次のような疑問点です。
強力な電磁石の地場の人への影響は?
時速500kmを超えるスピードで事故が起きたら?
そんな速度を維持するために電力は?
リニア新幹線の強力な電磁石の磁場の人への影響は?
リニア新幹線の内部は、磁場シールドで覆ってあるために問題ないといいますが、完全に遮断できるわけではありません。
どこかで侵入します。
実際に乗車する人は滞在時間が抑えられるために影響は少ないでしょうが、
乗務員の健康状態に懸念が生じますね。
電磁波の影響で懸念されるのは、白血病など血液の癌です。
近年有名なのは、サムソン電子の工場で高い電磁波の近くで作業した作業員の間で白血病が多発して、サムスン電子側も裁判で敗訴したため認めたということもありました。
また、電磁波に感じやすい人にとっても影響が出ることが考えられますね。
送電線の電磁波も、携帯の電磁波でも人の体への影響はあるのです。
電磁波を発生する巨大な設備として、リニア新幹線の実現には困難が待ち受けるとともに、実現した際の問題点が懸念されます。
リニア新幹線が時速500kmを超えるスピードで事故が起きたら?
万一事故が起きたら、対応できないことが予想されます。
外部からは遮断された空間で、その中でリニア新幹線が止まって、乗客を降ろして避難させるという行為は乗客の健康状態への懸念が大きくなりますね。
なぜなら、リニア新幹線が走る空間には超電導電磁石の強力な磁場が入っている状況で、その電源を完全に遮断することができるようにできるのかどうか。
事故を想定した時に、事故以前と同じように走行できるまでに復旧するまで、電力をいったん止めてしまったら相当の時間が必要になるでしょう。
ちなみに、リニア新幹線の走行には原発一基分の電力が必要なのです。
その電力をいきなり止めたとしても、いきなり注入したりしても、問題が起こりかねません。
リニア新幹線の速度を維持するために電力は?
先ほど書いたように、必要な電力量は原発1つ分なのです。
そのために、電力を常に確保しておかなければいけません。
そして、この量は現在見積もられているだけで、実際にはもっと大量の電力が必要なのかもしれません。
消費電力の省エネ化が望まれている社会でリニア新幹線のように、大量に電力を消費する輸送手段を作ろうとすることは社会の流れとも反しているのです。
リニア新幹線の建設は問題ないのか?
今の東海道新幹線と並列に、より日本の中央線寄りにリニア新幹線を作ろうとしているのです。
そのために、たくさんの大きな山をくりぬく必要があります。山をくりぬいてしまうので、その地域の生態系は、破壊されます。
そして、さらに、リニア鉄道をコンクリートの壁で覆うのですね。
現実にそんな大規模な工事を現代は行ったこともなく加えて大規模な送電線設備などが、たくさん作られるのです。
リニア新幹線の中では電磁波の影響を少なくできるかもしれませんがリニア新幹線が走る周りの住民は、電磁波の影響をもろに受けることになります。
きちんとした知識を持った人が、その建設に反対するでしょう。
しかし、電磁波のデータを突き付けた場合でも、権力で抑え込まれるか、買収されたりするんでしょうね。
建設費も現在では総額9兆円にも上ることが想定されています。この建設費は、当初想定されていた金額の3倍になっています。
確実に、この金額は、さらに上がってしまうでしょう。
リニア新幹線だけでは建設費をペイできない!
リニア新幹線の乗車金額は、今の新幹線と同程度を想定しているのです。
そして高騰が予想されるリニア新幹線は、この金額では作れないし借金も返せないです。
その借金の補てんのために、今の新幹線の料金が今の値段に設定せざるを得ないのです。
リニア新幹線の研究開発費、建設費など、その料金から出ます。
ちなみに、JRの民営化の時に、その時に存在した国鉄の借金の25兆円は税金で支払ったといいます。
現時点で、正確な金額の見積もり、見通しが出ているとは思えません。
つまり、これまでの国の事業と同じように、税金で補うようになっていくんでしょうね。
ちなみに、現行新幹線とリニア新幹線でペイできると見込んでいるようですが日本の専門家が見積もった金額なので、既に3倍になっていることもありこの金額に信頼性はありません。
リニア新幹線建設により地域への環境の問題は!
先ほど書いた電磁波の問題や生態系の問題だけでなく、リニア新幹線の建設のために、地下を掘ったり、山を切り開くことで、公害が発生する可能性があります。
建設の予定の場所には、ウラン鉱脈があったり、地下を切り開くことによって、地下水の流れが変わったりと良いことはないのです。
実際に、原発建設でも明らかになりましたが、大きな施設を建設した時には、地下水を常にくみ出さなければいけなくなってしまいます。
都会のように、もともと手が加えられていればお金をかけてでも何とかするんでしょうが、
リニア新幹線の建設予定の場所の多くは、山の中だったり、人里離れた地域だったりします。
そんな地域でそんな設備を大がかりに作ってしまえば問題が起こらないようにするために多くのお金がかかるでしょう。
もしくは、問題を見ないようにふたをしてしまうかもしれません。
ウラン鉱脈なんて掘ってしまったら、その地域には人は住めなくなります。
また、日本は地震大国で、たくさんの断層があります。
その断層を横切ってしまえば、その場所で地震が起きて断線すればリニア新幹線は使えなくなります。
この断層の調査はこれかのようですし、断層がなかったこととして建設が進められる可能性が高いんでしょう。
リニアライナーとリニア新幹線のまとめ
リニア新幹線について考えてきましたが、玩具として、磁石を用いたリニアライナーについては楽しいおもちゃです。
子供にとっては最も有意義な玩具の一つになるでしょうね。
しかじ、現実のリニア新幹線を考えてみると、現実的なことを考えて、事業を進めているとは思えません。
もちろん、莫大なお金が動くために、事業としては魅力がありますが、これも国策として行われた原発と同様に将来に負の遺産として残っていくものではないでしょうか。
今の新幹線の走行時間で何が問題があるのか、新幹線よりも早い交通手段として、飛行機もあるのだということを考えてると、日本の社会にとって必要とされる他の事業を行うべきではないでしょう。
日本社会にリニア新幹線が本当に必要だとは思えません。そして、新幹線の乗車運賃を下げることの方が有意義です。