7月に入りもう少しで梅雨明けという時期になりましたね。しかし、その前に日本に局地的な豪雨が襲ってきています。

 

ゲリラ豪雨です。こうした集中豪雨の後に梅雨が明けると一般的には言われていますが、近年の雨量はちょっと度が過ぎているような気がしますね。

 

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ゲリラ豪雨の名前の由来

ゲリラ豪雨という名前は、近年になってよくおこるようになった短期間に集中的に降る雨に対してつけられたものです。一時間に50ミリ以上の雨が降ることをゲリラ豪雨と呼ぶ目安にしているようです。

 

ゲリラ豪雨の発生メカニズム

ゲリラ豪雨といっても、発生メカニズムは通常の積乱雲ができるのと同じメカニズムです。積乱雲は夏によく発生する雲で、よく入道雲なんて言われていました。

 

夏の晴れた日に、雲が少しずつ形成されたと思ったら、一気に空高くまで出来上がって、巨大な雲になって、そのあとで、激しい雨が一気に短時間で降って、その後また、晴れるといった形で、夏にはよく発生する現象です。

 

この積乱雲の発生メカニズムは、地表付近の湿った空気が上昇して上空の冷たい空気とまじりあうことによって急激に冷やされた水蒸気が水滴になり雲を形成して積乱雲を形成します。

 

その際に大気が非常に不安定になっているため、発生した水滴が降る場合もあれば、時にはヒョウが、地上に降る時もあります。その現象が局地的に発生するために、局地的に大雨が降ることになります。

 

大都市に起こりやすいヒートアイランド現象による積乱雲

夏は積乱雲が発生しやすい時期です。特に都市部に発生しやすいことが知られています。都市部で発生しやすい理由はヒートアイランド現象です。

 

アスファルトで固められた地上にビルが立ち並ぶ場所では、地表に熱が集まります。その熱の逃げ場所は地上にはないために、その暖かい空気が上空に到達することによって、冷たい空気に接触することによって積乱雲が発生するのです。

 

大都市ほど積乱雲が発生しやすい場所なのです。ゲリラ豪雨は、近代化と切っても切り離せない現象なのです。また、これが大規模に起こっているのが台風です。赤道付近の暖かい空気が上昇気流を伴って台風に発達します。それについては今後どこかで書かせてもらおうかと思います。

 

これから夏が本格的に始まります。それとともにゲリラ豪雨もたびたび起こるのでしょうね。いつ起こっても良いように対策は練っておきたいものです。

 

 

夏の積乱雲、ゲリラ豪雨対策

アプリで対策

ゲリラ豪雨を予測するアプリが出ています。無料タイプのもあるのでスマートフォンに入れて、チェックしてみてはいかがでしょうか。雲の動きを追って分析するものやメールで通知してくれるタイプのものもあります。

 

傘の携帯

雨がいつ降るか正確には予測不可能なので、折り畳み傘を常に持ち運びたいですね。

 

現在、千葉県で起こっているような被害が出るような状況では、自治体の指示に従い、避難するようにしたいものです。