7月31日に各国の閣僚が集まったTPP会合が閉幕した。
執行されるような事項はないが
どんな問題があったのか、まとめておきます。
医療分野に関して
医薬品や手術などの特許の効果について
なるべく引き伸ばしたいアメリカと
なるべく短くしたり、現在特許が
切れた医薬品を格安で使いたい
新興国側との間での隔たりが大きく
この分野では全くの進捗はなかった。
どちらも強硬に自分の権利を
譲ることはありません。
アメリカの状況は、保険に入れない
人は、医療を受けられないほど
高額な医療システムです。
これが、特に新興国や途上国に
導入されれば、医療を受けられない
人が大量に発生することが
予想されるからですね。
食料品の分野について
特に問題となっているのが乳製品の分野です。
日本の酪農家からすれば、日本の割高な
関税があるからこそ乳製品の価格が保たれて
補助金があるから何とかやっていけている状況
なので、関税撤廃は全く許容できません。
その各国との妥協点が見つけられないため
時間切れとなりました
しかし、日本の交渉のやり方を見ていると、
初めから着地点を決めて、妥協する
方向でやっているのですね。
日本からの輸出に関して
最大の懸案は、日本がTPP参加できる条件が
自動車の関税を他の関税よりも長期にわたって
課せ続けることです。
たとえば、日本からアメリカへ自動車を輸出するときには
関税がかかります。
その関税の撤廃が、他のどの関税の撤廃よりも
長くしなければいけないということなのです。
アメリカが、日本企業のアメリカ国内での生産を
維持したいことが狙いですが、
酸化の時点で日本は大きな妥協を
約束させられているのです。
しかし、これは交渉の上では普通のことで
交渉が設立した時には公平な交渉として
取り扱われるのです。
まとめ
報道されている内容から見ると
日本側は、初めから妥協ラインを設定しておいて
自分の都合の悪い条件を次々と飲んでいるようです。
他国から見ればおいしいお客さん扱いになるのでしょうね。
この日本のやり方は、交渉を長く引き伸ばして
何も決まらないよりも、早く終わらせて時間を
節約するのが最も良いと考える
文化から来ているのですかね。
これは、交渉に時間を使うことを全く問題としない
国の人からしたら、非常に便利な
お客さんになりかねないのです。
特に中国やインドが入ってきたら
延々と交渉が長引いていくことでしょうね。