今回、eMMCの容量の少ないパソコンを購入したことでパソコンの使用用途を考え直す、いい機会になりました。
今使っているパソコンの容量は64GBと現在のパソコンとしては小さく、15年前のパソコンのような容量です。
現在のパソコンなら、CPUを使う必要がある動画を処理するような動作や、重たい計算を行わせることがなければ、安いパソコンでも問題なく処理できるのです。
今回は、少ない要領でどのようにPCを使っていくのか、記録メディアの点から考え直しました。
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現在出ている記録メディアは?
様々な記録メディアが出ています。一般的に使われている記録メディアは、
1.CD-R/RW
2.DVD-R/RW/RAM
3.BlueRay-R/RE
4.USBメモリー
5.SD/SDHCカード、MicroSDカード
6.HDD/SSD/eMMC
などがあります。
一般的に下に行くほど大容量のものを記録できます。
長期の保存に適しているのは?
長期的な保存に適しているのは、1.2.3.のディスクです。それは、一度保存すると保存状態がよければ、10年以上は保管しておくことができるためです。
一方で、下に行けば行くほど、寿命が短くなり、HDDでは、大容量が保存できますが5年程度が寿命のようです。
USBメモリーなども、20000回程度の書き換えを目安にしているために、5年程度で効果がなくなってしまうといわれています。
そのために、どのメディアでも5年から10年おきにデータを入れ替えて保存しなおす作業が必要ですね。
そして、どちらかといえば、状態が良ければ、ディスクが長期にわたってデータを保存するのに適しているのです。
PCで使うのに適しているのは?
PCで使うのにてきしているのは、2つのタイプに分かれます。ちょうど、パソコンの容量が500GB以上あるような大容量のハードディスクと、100GB以下の小容量のものの2つのものに分けられます。
大容量のものは、データがたくさん保存できるために、大量の写真や、動画などを保存するのに適していますね。
近年4Kの動画がでてきました。さらに大容量の写真が出てきました。
それらをすべて一つのパソコン内で保存したい人は、大容量のハードディスクが必要となります。
一方で、100GB程度のパソコンもありますね。実際には、大量の写真や動画を保存する必要がなかったり、外付けのハードディスクドライブや、クラウドを使って、これらの画像を保存しておくことができるのです。
この方法は、必要がない時には、電源を入れる必要がなかったり、管理会社が管理を行うために、パソコンで使用するハードディスクの寿命が5年程度と言われている中で、それ以上の長期にわたってデータを保存しておけることができるので、安心です。
もちろん、管理会社の不手際があったらデータが消えてしまうことがあります。また、外付けのハードディスクも1か月に一度くらいは、電流を流さないと消えてしまう可能性があるので、注意が必要だったりします。
そうした点を考量したうえで、データ保存先として、大容量のハードディスクを使用し、パソコンは小容量のハードディスクもしくは、SSDやeMMCを使用して、必要なものだけ、ローカルに移して使う方法は、効率的なのです。
なぜなら、電子のOn/Offを利用したフラッシュメモリーのSSDやeMMCの読み書きの速度は、磁気を利用したハードディスクよりも高速だからです。
最近ハイブリッドのものが出てきているが?
近年では、フラッシュメモリーと磁気のハードディスクを合体させたハイブリッド式のものが出てきています。
ハイブリット式とは、システムなど、運用に必要なデータをフラッシュメモリーの領域に保存をして、磁気ディスクの大容量のところにデータを保存するようにして、効率的に速度を落とさないで、パソコンの処理ができるようにしたものです。
もちろん、処理速度としては、通常の磁気のものよりも早いですが、データを処理するときには、通常のハードディスクと処理速度は変わりません。
近い将来では?
近い将来では、磁気を利用したフラッシュメモリーが出てくることによって、変わってくるのかもしれませんね。
電子を使ったものでOn/Offを制御したフラッシュメモリーでは、電子が絶縁膜を通るスピードの制限からフラッシュメモリーのスピードに、制限がありました。
その制限を改善してより高速のやり取りをするものとして、抵抗や、相転移、そしてスピンの向きで情報をやり取りするものが今後出てくるものと思われます。
その中で、磁気のスピンの向きを利用したものが最も速度が速いものと思われています。
実現されるのか、実現されるとしたらいつになるのかは予測できませんが、できた時には、より高速なデータ保存が実現できるかもしれません。
ただし、それまでには、より大容量の普通のフラッシュメモリーができているので、データの容量的にはメリットがありませんね。しかし、データの寿命に対しては、より長寿命になる可能性はあります。
技術的には面白そうですが、実用性とコストパフォーマンスはどうなんでしょうね。
さあ、どうなっていくのでしょうか。
まとめ
今出ている保存メディアとその用途について考えてみました。
大容量化が進んでいますが、実際に実用に必要な容量は、個人的には、少なくていいと思っています。
どのメディアにも寿命が存在しているため、自分の使用用途に応じて、どのメディアを使ったらよいのか判断することが必要だなあと思いました。
今は、便利で大量のデータを一つのハードディスクに記憶することができますが、データをたくさん記憶することは、ディスクの大部分を使用し続けるために、そのハードディスクを長時間電流を流すことになり、寿命が早く来てしまうことにつながります。
そのことを考慮すると、あまり使わないデータなどは、外付けのハードディスクや、光メディアに保存して、必要なものだけ、速度の速いSDD、eMMCで利用するというのも良いものだと思いました。
また、より高速の、磁気メモリなどのフラッシュメモリーが出たとしても、同様の使い方になるのではと思いました。
体感的には、今のフラッシュメモリーのスピードで十分です。
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