石油価格が一段と下がってきました。

一時は平均価格170円というときもありましたね。

 

それが、120円台になろうかと勢いです。

ガソリン価格の構造と、海外のガソリン価格をまとめておきます。

 

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日本のガソリン価格の詳細

ガソリンの税金は1リットル当たり53.8円です。

 

この価格は、レギュラーガソリンに一律に課せられるものです。

そして、最高値からこの価格を引くと、約115円になります。

 

ガソリン価格が約40円下がった時には税金を除いたガソリンの価格は75円になります。

 

そして、原油の価格が40円下がった時に原油価格が半額以下になっているので75円のうち約40円がガソリンの価格となると考えられ、必要経費は約35円になります。

 

ざっくり計算ですが、原油の価格以外の人件費、税金で、90円近くが日本に輸入することで自動的にガソリンの
価格に上乗せされているのです。

 

これを考えてしまうと、他のガソリンが安い国からガソリンとして輸入した方が安上がりのガソリンを提供できるのではと思ってしまいます。

 

海外のガソリンの価格

海外のガソリン価格を調べました。

 

ベネズエラ 2.5円/リットル
サウジアラビア 19.7円/リットル
クエート 25.8円/リットル
オマーン 36.9円/リットル
イラン 40.6円/リットル
アラブ首長国連邦 57.6円/リットル
マレーシア 68.9円/リットル
ロシア 78.7円/リットル
インドネシア 89.8円/リットル
パキスタン 94.7円/リットル
エジプト 95.9円/リットル
アメリカ 97.2円/リットル
台湾 103.3円/リットル
イラク 104.6円/リットル
プエルトリコ 110.7円/リットル
メキシコ 110.7円/リットル
ウクライナ 113.2円/リットル
スリランカ 118.1円/リットル
ベトナム 119.3円/リットル
フィリピン 121.8円/リットル
ネパール 125.5円/リットル
タイ 125.5円/リットル
オーストラリア 125.5円/リットル
ブラジル 126.7円/リットル
カナダ 126.7円/リットル
インド 134.1円/リットル
中国 136.5円/リットル
南アフリカ 137.8円/リットル
日本 137.8円/リットル
チリ 153.8円/リットル
カンボジア 157.4円/リットル
キューバ 159.9円/リットル
ポーランド 163.6円/リットル
アルゼンチン 166.1円/リットル
韓国 168.5円/リットル
ハンガリー 169.7円/リットル
オーストリア 172.2円/リットル
ウルグアイ 174.7円/リットル
ニュージーランド 175.9円/リットル
スペイン 177.1円/リットル
アイルランド 191.9円/リットル
フランス 194.3円/リットル
ベルギー 194.3円/リットル
シンガポール 195.6円/リットル
スイス 196.8円/リットル
ドイツ 198.0円/リットル
スウェーデン 201.7円/リットル
アイスランド 203.0円/リットル
フィンランド 206.6円/リットル
ポルトガル 210.3円/リットル
ギリシャ 211.6円/リットル
デンマーク 218.9円/リットル
イスラエル 220.2円/リットル
トルコ 221.4円/リットル
イタリア 222.6円/リットル
オランダ 233.7円/リットル
ノルウェー 238.6円/リットル
香港 241.1円/リットル

ガソリン価格の最近の傾向

一時期シュールガスの生産がブームになりましたが原油価格1バレル100ドル以上の時に採算がとれる構造でした。

 

シュールガスの生産過剰な状況に加え、中国経済の失速やOPEC諸国の政治的な駆け引きによって原油生産量が引き上げられ、石油価格が下がっています。

 

それとともに、日本企業のシュールガスの資源分野での戦略失敗の報道もされているように、シュールガスも先行きが怪しくなっています。

 

それらの要因による原油価格が下がってきておりしばらくはガソリンの値下がりが続きそうですね。

 

まとめ

世界の原油価格を見ると、ヨーロッパで価格が高く、産油国で価格が低く、アジア諸国がその中間という感じです。

 

ヨーロッパ諸国では環境税として多くとっているようですね。

 

二酸化炭素排出問題があり環境への対策のため税金が高くなることは流れかもしれないが、既存のガソリン税を環境に使えばいいのでは。

 

異なった視点でいうと、石油価格は、温暖化対策にどれだけ力を入れているかの指標なのかもしれませんね。

 

この価格なら、電力会社が電気代を値上げする必要はないでしょう。