マギーヌードルはインドで最も知られているヌードルの一つです。レストランでもマギーヌードルのメニューがあったり、マギーの単語で、あのこしのないカップ麺の麺のみを意味していたりします。
インドでも日清のカップヌードルは売られていますが、インドでは、ネスレのマギーヌードルのほうが、日清カップヌードルよりも有名かもしれませんね。
そんなインドで有名なマギーヌードルが巻き込まれた?引き起こした事件についてまとめておきます。
インドでマギーヌードルが販売禁止に!
先日、インドでインスタント食品を展開しているネスレの商品であるマギーヌードルの中に鉛が検出されたといってマギーヌードルの販売が禁止なりました。その問題を受けてインドのスーパーマーケットから、すべてのマギーヌードルが撤去されることになったのです。
その理由は、基準値を超える濃度の鉛が検出されたことによります。
ネスレ側の対応
この報道に対し、ネスレからの発表は、鉛が検出されたことは深刻に受け止めるが、検出された濃度では、人体には影響なく安全であるということです。
そして、鉛が検出されている事実を重視し、ネスレ側も解決のため最大限の努力をすることを表明しました。
一方で、インド現地の大学の専門家からは、工場排水などによる土壌汚染により、原材料の鉛汚染が指摘されています。その中で疑いが上がっているのが、インドで作られた玉ねぎを作っている土壌の鉛の汚染です。
鉛の汚染の原因が、ネスレの自社工場からの汚染ではなくてインド国内の土壌汚染による鉛汚染が問題の原因である可能性が高いということを受けて、ネスレの責任者から、問題の重大さを認めるコメントがされました。
これによってネスレも問題解決のためにネスレとインド政府機関が動き始めたのです。
そして判断の場所は、裁判所に移されました。
ネスレの商品がどのように汚染されているのか、研究所で再測定を行い、どこで製造された商品がどの程度汚染されているかを確認することが始まったのです。
それ以降の進捗については
–>今度はイッピーヌードル鉛検出!?インドのマギーヌードルの次はイッピーヌードル!?
まとめ
土壌汚染の問題は、途上国では、これまで環境に対する制度が十分でなかったのです。
もちろん、教育を十分に受けている人々の中には、環境問題に対して十分な知見があり、インドの食生活の未知の部分に大きな懸念を持っている人もたくさんいます。しかし、14億人いる人口の中で、9割の人はそうではない人たちです。
そして、教育を受けている人の大部分が大都市にいることから、都市部以外では、十分な知識のないまま、放置されている状況があります。
重金属汚染の原因も、知識のない工場側の担当者が、廃液の回収をせずに川に流したことが原因だったり、炭鉱などで掘り起こした汚染水が原因なのかもしれません。
こうしたものを安全に取り扱う知識が不足していたり、制度は作られていたとしても、実際に施行されることがないために状況が不明なまま見逃されてきた状況があります。
そして、いったん起こしてしまったものを解決するには多くの困難が立ちはだかります。
もしかしたら、その他の重金属も公になっていないだけで現在進行形で食品中に含んでいることも考えられます。公にならないだけで健康問題に発展しているのかもしれません。
そういった問題は、日本を含む先進国でも、公害として経験してきました。そして、いまだに解決できない問題として存在していますよね。
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今現在日本で懸念されているのは、放射能の問題だけではなく、人工添加物、水銀などの重金属、そのほかの化学物質などたくさんあります。
一度汚してしまったら、解決策がないものもたくさんあります。そして、人の健康も一度崩してしまったら治すのが非常に困難になります。自分自身で考えて、問題に巻き込まれないようにしたいものですね。
政府の対応は非常にゆっくりとしたもので、公に認めるには裁判を経たのちになってしまいます。自分自身の健康を守るためには、自分自身で考えて実行することが必要なのです。