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世界中で愛されるカップ麺ですが、インドで鉛が混入している問題が発覚しました。発覚以来、ネスレのマギーヌードルは販売禁止になり、裁判所の命令によって何度も再検査の命令がなされて、許容限界量以上の鉛は検出されていません。その結果2月販売が再開されました。

マギーヌードルの鉛発覚から他のメーカーの製品でも問題判明

マギーヌードル(Maggie Noodle)で基準値以上の鉛が検出され、インド国内での販売が禁止されてから、8月で3か月余り立ちました。

そして今度は、イッピーヌードル(Yippee Noodle)で基準値以上の鉛が検出されたことが判明したのです。

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Yippee Noodleの状況は?

インド国内のインスタントヌードルを作っているITC ltd.のインスタントヌードルでネスレのマギーヌードルに続き基準値を超える鉛が検出されました。

その値は、
インスタントヌードルで基準値が1ppmのところ1.057ppm。
マサラ(香辛料)で基準値が2.5ppmのところ3.24ppmです。

この許容限界値を超えていることが判明していますが、結局スーパーから撤去されることもなく、そのままインド国内で販売され続けています。

マギーヌードルの状況は?

鉛が検出された後に、インドのスーパーの陳列棚からすべての商品が撤去され、裁判所の要求に基づいて、インド国内の研究所で検査が行われています。

8月の時点までの再検査では基準値以上の鉛検出はされていませんが、鉛が検出されていることと、正確な鉛の値が示されなかったことから、裁判所から再検査の要求を受けて、その結果が9月中旬にその結果する予定でいます。

ネスレ側からは、来年初めに販売を開始できるように対策を進めていくことがコメントされています。

一方で、インド以外の、シンガポール、カナダ、イギリスなどでは安全性が確認されています。

結局、この時も鉛の限界値以上の量は検出されず、再度再検査の運びになっていきます。

鉛の危険性は?

鉛は特に小さなお子さんの健康に深刻な影響を及ぼすことが懸念される物質です。

鉛が体内に入ることによって、神経系統に問題が生じ子供の行動や学習能力に影響を及ぼすことや、腎臓、生殖機能に影響したり高血圧、貧血なども引き起こすことが懸念されいる物質です。

鉛は重金属で健康に深刻な被害を及ぼす物質として知られているので、ぜひとも避けたい物質なのです。

インスタントヌードルは、小さなお子さんから大人まで好んで食べるものであって、インドでは、レストランのメニューにマギーヌードルが、インスタントヌードルが、そのまま出されるほど人気があるもので、ヌードルの通称がマギーヌードルとなっていることもありました。

そのために、鉛が全く検出されないことが確認される必要があるのです。

まとめ

ネスレのマギーヌードルに続き、他の会社のイッピーヌードルからも鉛が検出されましたが、マギーヌードルとは異なった対応がされているようで、一般への販売も継続して行われています。

一方で、ネスレのマギーヌードルの方は、裁判所の命令に基づき、何度も何度も研究所でマギーヌードルの鉛の検査を行っています。現時点でも、まだ結論は出ていません。

結局4月に何らかの結論が出されることになりますが、現時点で、再検査の結果基準値以上の結果が出ていないことから、数値上は、マギーヌードルは安全な食品になります。

しかし、鉛は、健康に問題を引き起こす物質であるため、食品に絶対混入してはいけない物質です。

この一連の鉛検出から考えると、インドでは、これまで見逃されていた食品への汚染の影響が今後十分に調査されていくことも考えられます。

そうであれば、インドではこのような事例がたくさん出てくるんでしょうね。

マギーヌードルの鉛検出後の再検査の結果と日本の状況は

2016年1月13日までに発表された結果によると、鉛やグルタミン酸の濃度が、許容限界内の結果でした。これによって、今後すべての手続きを終えたのち4月5日に結論が発表される予定です。

結局昨年度から何度も再検査を行ってきていて、マギーヌードルから鉛は検出されるけど許容範囲内の値であることが分かったのです。

イッピーヌードルは鉛が検出された結果がありますが、販売停止になっていません。

一方で、ネスレのマギーヌードルが販売停止になって、インドのスーパーマーケットから消えたことで、他の商品に入れ替わっている状況です。

他のヌードルである、日清のカップヌードルなども一時はスーパーの棚から消えたけども、すぐに復帰して、ネスレのマギーヌードルだけがなくなった形です。

今後の発表は4月にされますが、今の状況を考えると、インドでは許容範囲内の重金属は許容されることになります。

このことは、日本の状況に重なります。震災後に放射性物質の準地があげられたものが、震災前の放射性物質の基準値に戻っていないことを考えると、日本の汚染物質の基準値よりもインドの重金属の基準値の方が厳格であるといえるのかもしれません。

どちらにしても、重金属による汚染も、放射性物質による汚染も、一度汚れてしまったものは完全になくすことができないため、社会はそれを受け入れるようになっていくようです。

どこの食品でも自分で判断し、食べられるもの食べられないものを自分自信で決定しなければいけないということです。

マギーヌードルが2月22日リリースされました

上記の裁判所での決定から約2か月、2月22日にマギーヌードルの販売が再開されました。

最初に鉛検出があってから、8か月以上、販売停止になり、何回もの研究所の検査の結果検出限界以下であることから今回のリリースに至りました。

ネスレ側の損失は大きなものですが、この販売解禁をもってインドでマギーヌードルの販売が通常稼働に戻っていきます。

供給量が禁止前の段階に戻るには数か月かかるということですが、店頭には多くのマギーヌードルが並んでいます。

結局何が問題だったかという原因は特定されていません。

シンガポール、マレーシアなど諸外国では未検出のため早々に販売がスタートしました。

結局、鉛がどこから来たのかわからないまま、うやむやのうちにリリースされていますが、
世の中こんな感じで、先延ばしして原因が未確定のまま、忘れ去られていくものかもしれません。

原因はわかっているが、正式発表はできないのだろうか?

日本も、福島の子供の甲状腺がんの数の増加が原発の影響と発表されないですからね。