中国、インドなどへの工業製品の生産のシフト化が進んでいます。
そして、インドでは、若い人口が多く、平均年齢が26歳。
そのインドでソフトバンクは太陽光発電のプロジェクトを推進することを決定しました。
その詳細をまとめておきます。
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ソフトバンク、FOXCONN、BARTI ENTERPRISEでソーラープロジェクト
日本の大手通信会社ソフトバンクと台湾の大手製造業Foxconnとインドの大手通信事業Barti Enterpriseがジョイントベンチャー(SBG Cleantech)を設立し、200億ドルの資金で20GWの発電設備を製造する太陽光発電事業を行うことが発表されました。
インド国内では、このプロジェクトはソフトバンクが主導し他の二社がメインパートナーという形で話が進んでいるようです。
ただ、Foxconnは台湾での大手製造業。インド国内での太陽電池の製造拠点をこの会社で作って、ソーラーパネルの設置までするのかは不透明ですね。
もし、ソーラーセルを作ってモジュールの製造、組み立てまで、すべて行うとなった場合には、相当な資金の投資が必要になってきます。
インド国内から見た視点
インドのModi首相との会談で、Modi首相から、孫CEOは、通信分野だけではなくクリーンエネルギーの推進も依頼されていたことになっています。そして、ソフトバンクは、その依頼に答える形で、太陽光発電のプロジェクトを始めることになります。
このジョイントベンチャーがインド国内で活動する時には、首相のお墨付きを得たプロジェクトということになるので、インド国内の関係機関の協力を得てプロジェクトを推進しやすい環境になっているといえるでしょうね。
現在ソフトバンクは、Snapdeal、Ola Cabs、Housing.comなどのE-commerce事業に出資しており、総額で100億ドルを予定しています。そして今回のソーラープロジェクトで200億ドルのプロジェクトを推進することになります。
この規模は、太陽電池製造、モジュール開発から、実際の発電所建設まで一手に担うことができる金額かもしれませんが、これからどのようにこのプロジェクトが進んでいくのか注目したいと思います。
この投資により、ソフトバンクは、インド国内の最大規模のFDI(Foreign Direct Investment)になる見込みになります。単純計算で200億+100億ではないにしても総額は200億円を超えることが見込まれています。
ちなみに、インド政府は2022年までに100GWの太陽光発電のプロジェクトを推進していて、インド政府の自然エネルギーへの期待の高さがうかがい知れますね。
その枠組みに、SBG Cleantechが2015-2016年に参加していくのでしょう。
そして、ソフトバンクは日本国内でも2011年にSB Energy Corp.を設立していて、現在までに、20以上のメガソーラー発電所を設立しています。
今後は、台湾のFoxconnとともにインド政府が推進している「Make In India」プログラムの枠組みに乗って進めていくことになります。
太陽光発電事業に進出して間もないソフトバンクが、各国を代表する企業と提携し、事業をインド国内で進めていき、実際に成功するのかどうか。
まとめ
インドは一筋縄ではいかないといいます。
日系企業で。成功した企業は、スズキを含めてそれほど多くはありません。
インドの大手通信業者のBathi Enterpriseと組んだことによってどうなっていくのでしょうね、
ちなみに、インドで最大手のショッピングモールはFlipkartです。近年Amazon.inも販売が開始されています。
そこへ、ソフトバンクとあり馬場の出資するSnapdealがどういった展開になっていくのか、こちらも注目でしょう。
インドは今後世界最大の人口になっていきます。
今の人口の平均年齢が26歳と若いことからさらに成長が見込まれるのです。インドにソフトバンクが注目したということからも、今後どんどん投資が集まってくるのでしょうね。