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漂白剤の種類というと塩素系と酸素系の漂白剤があります。それぞれ、適した使い方があり、同じ染み抜きをするにしても、使ってもよい衣服と使ってはいけない衣服、そして、使用方法を理解していないと、人にとって有害なものになります。

 

ここでは、正しく洗濯して漂白ができるように、洗濯洗剤の成分、漂白剤の成分をまとめ、使い方もまとめておきます。

衣服をきれいな状態に保つためには

衣服をシミのない状態に保つために最も注意しなければいけないことは、衣服にシミになりそうなものがついた場合には、なるべく早く、乾く前に対処することです。

 

シミがついた場合には乾く前に対処することがきれいに落とすためのカギになのです。

 

その上で正しいシミの抜き方を実践することで、きれいに衣服を保つことができます。

 

私が漂白剤を自分で使い始めた経緯

私は一度クリーニングで失敗したことがあります。薄手の白のコットンのジャケットを近所のスーパーに併設してあるクリーニングに出したのですが、汚れて帰ってきたことがあります。

 

全体が灰色が買ったものになってしまってしまいました。クリーニングを出すことによって白から灰色になってしまったのです。

 

ブランド品であったために、見た目の物のわりに結構値段がしたため文句を言って再度クリーニングをして、きれいになりましたが、生地が傷んていたり、部分的に汚れがまだ残っていそうな気がしてずっと嫌な気分が続きました。

 

このことが機会となって、洗えるものは自分で洗うようになり、漂白剤も自分できちんと理解して使えるようになりました。

 

今では、大物はやはりクリーニングに出しますが、高級なものでも洗えるものはできるだけ自分できちんと理解して漂白剤を使っています。

 

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衣服の汚れが取れるメカニズムは

洗濯洗剤も漂白剤もどちらも汚れを落とす洗濯用のものですが、たいていのものは洗濯洗剤で汚れを取ることができます。よりしみ込んでしまった汚れで、洗濯洗剤では取り切れない汚れは、化学反応を利用した漂白剤で汚れを取る必要が出てくるのです。

 

つまり、漂白剤を使う場合には、使い方を間違えてしまうと、予期しない化学反応を引き起こして、有害な物質が発生して今うのです。

 

しっかりとメカニズムを理解して、漂白剤を使う必要があるのです。

 

界面活性剤の作用

衣服に付いたしつこい汚れは、油脂成分から形成されていることが多いです。その油汚れに対しては水だけでは落とすことができません。そして、水と油ではまじりあうことがないので、汚れを水になじませるために、洗濯洗剤には界面活性剤が入っているのです。

 

界面活性剤は、水溶性と油性の両方の性質を持つため、油汚れと結合するとともに水溶性であるため、服から油汚れを取り去ることができるのです。そして、油を吸着した界面活性剤は、水溶性となって再び衣服に吸着することなくきれいになるのです。

 

また、油脂成分が、汚れ成分の場合はアルカリ性にすることで、油汚れから石鹸成分に変わるのでより汚れが落としやすくなります。

 

酵素の作用

洗濯洗剤に入っている酵素には4種類の酵素があり、其々の成分に応じた分解作用を持っています。

 

プロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)

分子量の大きなたんぱく質を分解し小さな分子量の物質に変えることができます。

 

分解された物質は、通常の界面活性剤で落とし易くなります。

 

リパーゼ(樹脂分解酵素)

リパーゼは油脂の成分を分解する酵素です。人から分泌される油脂成分や動植物の油を分解することができ、より低温で水に溶ける物質に分解されるため、洗浄効果を高めることができるのです。

 

アミラーゼ(でんぷん分解酵素)

でんぷんを分解し、低分子の糖に変えて水に溶けやすくする機能を持ちます。

 

セルラーゼ(繊維分解酵素)

木綿やレーヨンなどの繊維を分解して中にこびりついた汚れや起毛だった繊維を除去する作用を持ちます。

 

どの酵素も35-37度くらいの温度で最もよく働き界面活性剤の洗浄力を高める働きと助ける働きを持つのです。

 

衣料用漂白剤

漂白剤の種類

漂白剤は化学反応を起こしてシミや汚れを落とすものです。酸素系漂白剤と塩素系漂白剤があります。

 

酸素系漂白剤は、オキシドールの主成分の過酸化水素水が用いられています。また過炭酸ナトリウムが入った漂白剤は漂白作用が高いため色落ちに注意が必要になります。

 

塩素系の漂白剤は次亜塩素酸ナトリウムで、漂白作用が強いため、白い衣服にしか使用できません。

 

また、酸素系のものと混ぜると有毒ガスが発生するので混ぜてはいけません。

 

還元系の漂白剤

漂白剤と逆の反応で、シミを落とします。塩素系漂白剤で黄ばんだ場合や、鉄サビによる汚れにも効果を発揮します。

 

白い服のみに使用できます。

 

 

衣服に付いたシミのとり方

コーヒー・お茶・ジュースなどのシミのとり方

これらのシミは、水に溶けやすいので服についたら、まず水に付けて汚れを取るようにします。

 

それでも取れない場合は中性洗剤を付けて歯ブラシでたたいて落とすようにします。

 

 

ケチャップ・ワイン・キムチ・しょうゆ・水性のペンなどのシミのとり方

ケチャップやワインや水生のインクは水性のものなのでついてすぐの場合は水で洗い流すことでとることができます。

 

乾燥してシミになってしまった場合には、漂白剤を用いることになります。

 

白い服は塩素系の漂白剤、色物は、酸素系の漂白剤を用います。

 

 

チョコレート・油性のペン・カレーなどのシミのとり方

中性洗剤や、油汚れ用の衣料用の洗剤を歯ブラシでたたいて汚れを落とします。

 

洗剤の原液でシミになる場合があるので広範囲に使用せず汚れが取れたらすぐに水洗いをするようにします。

 

特に、油汚れの場合、台所用中性洗剤でシミの部分だけ手洗いすることで落とすことができます。

 

汚れがひどい場合は、その後、酸素系の漂白剤に浸します。

 

 

牛乳・果物などのシミのとり方

酵素配合の洗剤と一緒に酸素系の漂白剤を入れて洗濯機で洗います。

 

ガムなどのシミのとり方

氷で冷やして爪ではがします。

とりきれない場合は、中性洗剤を用いて歯ブラシで汚れを落とします。

 

墨汁などのシミのとり方

歯磨き粉を付けて洗う。

 

鉄さびなどのシミのとり方

還元系の漂白剤を溶かしたぬるま湯に着けます。

 



漂白剤の使用には特に色落ちの確認をすること

シミ抜きをする前にその洗剤や、漂白剤で色落ちの有り無しをテストしておきましょうね。

 

お気に入りの服が万一色落ちしてしまったらがっかりですからね。

もし、テストで漂白剤等で色落ちしてしまったら使うのはやめましょう。

 

 

自分ではシミ抜きができない場合には?

シミができてしまった場合、クリーニングに出すのも手段の一つです。

お気に入りの服ならなおのこと、クリーニングできれいにしてもらうことをお勧めします。

 

シミ抜きが難しい素材は?

レーヨンは

水洗いに適さず、色が落ちやすい素材です。

 

シルクは

繊維に傷がつきやすいためクリーニングに出すことがおすすめします。

 



まとめ

洗濯洗剤や医療用の漂白剤の成分を確認して作用を見てきました。きちんとメカニズムを考えて作られているので、そのメカニズムにあったものを選んできれいに洗濯やシミ抜きを実践することが重要です。

 

ついてしまったシミで悩んでいる人は、一度シミ抜きを実践してみてもよいでしょう。自分では手に負えなかったり、大事な服は、クリーニングに出してみるのも一つの手です。

 

もちろん、クリーニングに出したからと言って、きれいになるかどうかは保証できません。私のように、真っ白の服が灰色の服になってくる場合もあります。

 

そして、近所のスーパーのクリーニング店もお手軽でいいのですが、インターネットで注文を受け付けているクリーニングの専門店にお願いしてもいいでしょう。高級服を専門に取り扱っているところもあるので、安心感が違いますからね。

 

 

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