smartphone

 

iPhone6s/iPhone6sプラスに使われるチップの供給元は、サムスン電子とTSMCです。

 

次のiPhoneはLTE規格。20nmプロセス技術を用いたQualcommのチップ搭載

 

この両者ともに、OEMで生産を委託している会社で、どちらも世界最先端の技術を常に導入して先端技術を使っています。

 

今回、そのアイフォンのチップの製造元の差によって、バッテリーの差に影響が出ていて、一部のユーザーから、TSMCの製造チップの方がバッテリーの持ちが長かったという報告があったのです。

 

それについて考えていきます。

 

iPhone6s/iPhone6s Plusの影響力の大きさは?携帯電話/スマートフォンの普及と今後、そして価格について考察。

 

スポンサーリンク

 

アップルからの公式見解は?

アップルからの公式な見解は、サムスン電子、TMSCどちらのチップを使っても、アップルの要求しているA9チップの性能を満たしているためにバッテリーへの影響はほとんどないという見解です。

 

これは、自社工場を持たないアップルが、サプライヤーに仕様の要求を出したものを満たしているので、問題は生じないという見解です。

 

iPhone 6sとPlusともに容量は16GB、64GB、128GB!自分に最適な容量の選び方

 

半導体チップの実際は?

intel

 

サムソン電子と、TSMCは全く異なった半導体のグループに属して、今、量産しているチップを研究開発してきました。

 

もちろん、両社ともに、最先端技術を学会発表で公にして、両者ともベンチマークを行っているため、最先端の仕様については、一定の基準を満たしています。

 

ですが、根本的な製造プロセスについては、違いが出てきます。

 

そのプロセス技術の違いから、同じアップルのチップについても、アップルからの要求仕様を満たしていたとしても、その最高性能の違いは存在します。

 

製造会社が違えば、チップ間のばらつきに加えて、強い面、悪い面の違いが生じ、ある会社のあるチップでは、消費電力が高い可能性があります。

 

その点で、同じパフォーマンスの基準を満たしていても、バッテリーの寿命が少なくなるメーカー製のチップが存在することはあります。

 

そのチップに要求されるパフォーマンスが高い状態が続くほど、ジュール熱などで消費する電力が大きいため、指標となっているバッテリーの減少が大きくなりますのですね。

 

高騰するアイフォン6s(iPhone6s)!スマートフォンのデメリットは!

 

まとめ

同じ指標で、同じパフォーマンスでバッテリーの持ちを見ていくと、より高いパフォーマンスの環境でテストをすれば、その性能の差が出てくることはあります。

 

しかし、今回のiPhone6sには、アップルから要求された基準を満たしたチップが搭載されていることから、アップルが保証する動作は保証されています。

 

これは、工業製品を作る上では当たり前のことであって、私たちは心配することではないでしょう。

 

逆に、アップルの要求している基準を大幅に上回る製品を供給しているとしたら、それは大幅な過剰スペックであって、今度は、ビジネスで売り上げが落ちる可能性が出てきます。

 

消費者としては、よりハイスペックで、信頼性があって、長く使えるものがいいものとして考えますが、仕様を満たすオーバースペックの件については、将来の売り上げを奪ってしまうこともあるんです。

 

iPhone6sのバッテリーの持ちについてA9チップの性能差があるという懸念に対する結論としては、アップルの公式の性能差はありませんが、iPhone6sを過酷な使用状況で使用した場合には性能差が現れる可能性はあるということです。

 

そして、TSMCのファウンダリーとしての経験と、実績から行くと、サムスン電子よりも信頼性が高いものを作る可能性はあるでしょう。それは、TSMCがファウンダリービジネスでは半導体ではトップであるためです。

 

ちなみに、半導体の製造技術と、売上高では、インテルがトップなんですね。そして、インテルは一度、アップルのチップの製造依頼を断り、スマートフォン市場を見余ったため、スマートフォン向けのチップの製造には出遅れています。

 

格安スマホを選ぶ!おすすめなMVNO会社はこちら!