出典:気象庁ホームページ
出典:気象庁ホームページ

 

7月7日に新しい気象衛星のひまわり8号が本格的に稼働し、データを利用し始めました。上記の写真がその衛星写真です。非常に細かいですね。

 

このひまわり8号って、性能アップするらしいけど、どんな点がこれまでのひまわり7号と違っているのでしょうか。

調べて整理することにしました。

 

その大きな違いを3点と変わらない点3点を紹介します。

 

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3つの大きな違いは何か?

衛星写真が白黒画像からカラー画像になる

可視光の測定領域の波長を「ひまわり7号」が1つ用いていたことから「ひまわり8号」3本を用いることによって実現されることになります。

 

可視光に3つの色の光(赤、青、緑)を用いることによって、組み合わせてカラー合成が可能になりました。

 

その3つの色でカラー画像を作ることができるのです。

 

 

測定間隔が狭いため、より詳細な動画を作成可能

赤外線が合計で16本使ってデータを取得できるためより詳細な雲の3D画像を入手することができるようになります。

 

このことが可能になるのは、赤外線の様々な波長の回析現象を利用しているために、この回析現象を用いることでどの位置に雲(物質)が存在しているのか、より多くの情報を16本の光源から得ることができるためです。

 

高解像度のテレビで、よりダイナミックな映像を楽しむことができるのです。

 

データ量が膨大になる

4Kテレビや、それ以降の高解像度のテレビ用に使われるのです。むしろ、高解像度のテレビにコンテンツを提供するために、この新しい「ひまわり8号」が打ち上げられたのかもしれませんね。

 

4K用のコンテンツが充実することにより、テレビの販売高が上がることが考えられます。日本経済にとってはメリットですね。

 

ただし、よりデータ量が膨大になるので、より高速大容量転送可能な通信システムが必要なのと、太陽量のデータ保管施設が必要になってしまう問題が生じます。設備投資が大きくなる点でデメリットになってきます。

 

 

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変わらない3点は何か?

気象の予測は変わらない

天気予報の予想は同じです。天気予報は、非線形方程式をシュミレーションして計算します。

 

つまり、予想が長期になればなるほど予測と現実とで、どんどんずれていくのです。

 

それはシュミレーションに使用するパラメーターが予期せぬところから入ってきてしまうために発生してしまうずれです。

 

気象衛星のデータ量が多くなってもより高性能の予測は期待できないです。

 

静止画の精度は同じ

天気予報でみる静止画は変わらないでしょう。

 

むしろ、白黒からカラーに変わることでより分かりにくくなることが考えられます。

 

単純なのが一番わかりやすいのではないでしょうか。

 

それは、衛星写真よりも、等圧線を書いた絵の方が天気を判断するためには、理解しやすいためです。

 

ということで、衛星写真のみから読み取れる情報に変わりがないでしょう。

 

運用期間は、ほぼ同じ

気象衛星の性能は取り扱うデータ数が格段に上がりますが、気象衛星自体の寿命は決まっています。

それは電子機器の寿命によって決まってしまうためです。

 

一般的な電化製品の寿命は10年程度持つように設計されているため、それ以上の寿命は期待してはいけません。

 

一般のパソコンだと、2年程度で買い替える必要が出てくることを考えると、気象衛星というハード面は、それほど寿命はありません。

 

不具合がなければ、これまでの衛星と同じ程度の寿命と考えられます。

 

高級産業だからより信頼性が必要にならなければいけませんが、物理法則を航空産業用だけ高性能になるように変更はできません。そのために寿命は決まってくるのです。

 

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まとめ

今回は、新しい「ひまわり8号」のアップデートと変わらない点を見てきました。

 

結論として、古くなった気象衛星を、よりきれいな画質を提供するために新しくしたことが考えられます。

 

これにより、よりダイナミックな雲の動きをテレビで視聴できるようになりますが、データ量が膨大になるだけで、天気予防の予測の向上には役に立たないことが予想できます。

 

万一、このデータで、天気についての新しい現象が発見できれば精度向上は見込まれるかもしれませんが、その研究を行うのは気象庁ではなく大学などの研究機関ですよね。

 

そして、衛星打ち上げの最も大きな要因が国内の経済的な問題ですね。

 

個人的には、台風のできるメカニズムの正確なものを発表してもらいたいです。色々説がありますがどれが本当なのか分かっていません。

 

そして、より高精度の天気予測を期待します。