私たちが生活している中で何気なく聞くオーガニック。
これを聞いてどのように思われますか?
私のイメージとして、初めは、よくわからないけど体によさそうくらいに感じていました。
そんな中で、オーガニックについていろいろ調べました。
そして、オーガニックに関することを考えました。
そんなオーガニックについてまとめておきますね。
目次
オーガニックの食品とは
無農薬で育てられた食品です。
でも、実はこれだけではなくって、その土壌も3年以上無農薬の状態を保っていなければいけないんですよ。
実際には、3年たつ前に出荷してもそれは無農薬ではないんです。
そして、日本で一般的になっているオーガニック認証ですがJASオーガニック認証があります。
これって、認証を取得するためにも維持するためにも結構なお金がかかってしまうために、かなりの規模の売上高を持っているところ以外は認証を維持するだけでも大変なんですよね。
そのために、零細企業、農家がこれを取得することはまずないんじゃないかな。
そして、これが絶対の無農薬の指標でないのは、JASオーガニックでも、使用できる農薬はあるってことからです。
もちろん、無農薬だったり、JASオーガニックと書いてない農産物よりは農薬の使用量は少ないはずです。
ということで、オーガニックの食品は、一般的に流通している食品よりも農薬の使用量が少ないものと考えていればいいのですね。
でも、オーガニックと書いてあっても、決して農薬がなかったり、放射性物質が入っていないことを保証するわけではないですよ。
オーガニックのメリットは何?
農薬が少ない!
なんといっても、農薬の使用量が少ないことを保証されているってことです。
日本は、世界でも有数の農薬大国です。
それと同時に基準値があってそれ以上の農薬を使用しないようになっていますが、それだけたくさんの農薬を使用しているのです。
それは、放射性物質の基準値の推移をみていけば想定できるものです。
原発事故前は1Bq/Kg以下だったのが、500Bq/Kgに変わり、今では100Bq/Kgと、原発事故前の100倍の値で管理しているのです。
農薬の基準値も同じような指標で、現実に流通できる食品が確保できる量で規定されていることが考えられますね。
オーガニックでも使用できる農薬はあります。
そのために、一定基準以下の農薬量を確保できるという意味でオーガニックの認証は役に立つのです。
遺伝子組み換えが入っていない!
また、オーガニックの認証を受ける必要条件として、遺伝子組み換えでない種子を使っていることがあります。
これによって、突然変異の食品による、健康への影響を防ぐことができますね。
なぜなら、今の時代、日本は大量に遺伝子組み換えの種子を使った食品が海外から大量に入ってきていて、加工食品の中の原材料の中に5%以内の遺伝子組み換えの食品が入っていたとしても「遺伝子組み換えの食品を使用していません」と記載できるようになっているためです。
生産者が特定できる可能性が高い!
健康ブームからオーガニックの食品が注目されているといってもやはりオーガニックの農産物を取り扱う農家は少ないのです。
そのために、その少数の農家が目立ってくることによって、ビジネスの一つの手法として、生産した人を紹介するようになってきました。
生産者の顔が分かることで、消費者が安心して農産物を購入することができるようになっているのです。
逆に、農薬をたくさん使った農産物の生産者が分かったとしてもイメージが良くないため、その農産物を作った生産者を紹介しても売り上げには繋がらないでしょうね。
オーガニックのデメリットは?
コストがかかる!
オーガニックのデメリットは、コストがかかってしまうことです。
化学肥料で、土壌を作っていれば、手間がほとんどかからなかったものが、オーガニックのものを作るとなると、オーガニックで育てられた家畜から作った堆肥など用いる必要が出てきます。
そうした肥料を確保するのも、農薬使用が一般的になっている日本の社会では難しくなっています。
また、農薬を全く使わないことで、農産物を育てる時に雑草による被害、害虫による被害や、病気による被害を食い止めなければいけません。
その場合に、人が一つ一つ行うこともあれば、その害虫を寄せ付けないようにするために自然の防虫植物や防虫剤を使用することもあります。
その知識もですが、ノウハウが必要になってくるのです。
そのノウハウを身に着けるコストも同時にオーガニックの食品には入ってくるために生産した農産物の価格が高くなってしまいます。
そのことを考慮しない消費者が少なからずいることもオーガニックの農産物のデメリットとなってきますね。
流通量がすくない!
オーガニックの食品を探そうと思っても、取り扱っている量は少なかったり、おいてなかったりということ良くあります。
そのスーパーがどんな客層を相手にしているかによって決まるため一般的なスーパーでは、取り扱いはないのです。
もともと、コストがかかって農産物が作られているため通常の流通では、生産者は損をしてしまう可能性が高いのです。
なぜなら、日本の流通のシステムには農協JAが存在していて農協はオーガニックという区分を付けずに、一般的な商品として、安く買いたたくシステムができているため農協を相手に売っている農家は、オーガニックを作る意味がなくなってしまいます。
そういった流通で利益を上げているシステムが存在しているかぎり農家が率先してオーガニックを作ることはないでしょうね。
農協は、安くても買い取って適切な値段で売るのだから。
長期間保存できない!
保存料などが使えないためにやっぱり、保存期間が短くなってしまいます。
せっかく買ったオーガニックの食品は、傷みやすく、虫が付いていることもあります。
そのために、買った後は、すぐに調理して消費することが望まれますね。
使うのを忘れてしまった場合に、大きな芋虫が出てきたり、腐ってしまったりといったことが発生してしまうことがありますね。
まとめ
オーガニックの農産物についてメリットとデメリットと見てきました。
考えてみると、オーガニックの市場は日本の農産物の流通のシステムを変える可能性があるのですね。
そして、そのシステムを構築できた会社が、直接通販でオーガニックの食品を流通させているのかなあというように考えられますね。
既存の流通システムは、新しいビジネスを生むためにチャンスを生み出すのかもしれませんが、その新しいビジネスの流れを妨げるものでしょうね。
たとえば、電力問題のように、既存の電力会社を保護するために補助金を付けて原発推進を行い、自然エネルギーの買い取り料金を減らしたりといったことです。
補助金は自然エネルギー推進のためにたくさん付けるべきなのです。
また、農業に補助金を付けて農家を保護するようなことをしていますが、単純にお金をばらまくのではなく、オーガニックを推進するようなプロジェクトについて補助金や、技術指導などのために将来に向けてのプロジェクトに
お金を使うことをやっていかなければならないでしょうね。
そして、既存のままを維持する為だったらTPPには参加するべきではないのです。
オーガニックの農産物について考えていくと既存のシステムの不具合がいろいろと見えてきますね。
既存のままで、発展、改善しないものは淘汰されます。
11月21日追加:TPPが大筋で合意することが決まったことに対して
今後、TPPの契約がされることになっていきます。
➡➡TPPで日本の農産物はどうなるの?日本の政府のTPPへの方針は?
日本の農業にとっては、海外からたくさんの食料品が無関税で入ってくること、将来的に関税がどんどん少なくなっていくことが予定されます。
その中で、日本の農業が生き残っていく方法のひとつがやはり、オーガニックの食品を作っていくことではないでしょうか。
海外から入ってくる安い食品に対抗するには、高価で健康的な食品です。
今では、いろんな場所で、オーガニック野菜の通販ができます。
ちょっと高価になってしまいますが、オーガニックを作っているところを応援していきたいと思いますね。
関連記事:
➡➡オーガニックの農家は、オーガニックでない農家に比べて利益が多い?
➡➡アメリカでは廃止の方向へ!いろんな食品に含まれるトランス脂肪酸