blog-post-plane

 

中国のちょっと大きな爆買の報道がありました。

 

アメリカのボーイング社に対して、中国政府が300機の飛行機を注文したのです。

 

代金はおよそ4.5兆円。日本政府が仮想中国にして、安保法案でわけのわからない議論を繰り広げていた間に中国政府は、自国のために外交を進めていたのです。

 

スポンサーリンク

 

日本の外交戦略は?

日本の外交戦略は、最近の流れを見ていると、アメリカからの言いなりの提案に基づいて進んできています。

 

安保法案のみではなく、消費税、マイナンバー制など、今の政府が進めている政策はすべて、アメリカからの提案であることが分かってきました。

 

自分の国の独自性が見られず、アメリカから言われたことをそのまま、国会で討論をしてそのまま法案として通してきたのです。

 

今の政権が続く限りこの傾向は続きます。

 

これでは何のために日本政府が存在しているのかわからない状態です。

 

そして、日本の外交戦略は、TPP交渉で代表されるように、初めから妥協案を政府内で決めてから交渉にあたっているのです。

 

日本の中の交渉では、初めから妥協点を決めておいてまとめるのが良しとしていますが、そんな妥協点は日本以外の交渉では、全く役に立ちません。

 

交渉できないから、アメリカの言いなりですべての政策を受け入れているかもしれませんね。

 

 

中国の外交戦略は?

先日発表された4.5兆円のボーイングの注文にしても、中国は、アメリカ国内での鉄道の設置の提案にしても、自国が有利になるように外交を繰り広げています。

 

前者の、ボーイングの注文に関しては、ボーイング社の工場が中国にあることから、結局は中国で航空機を製造することになり、中国国内に利益が還元されることになるのです。

 

そして、鉄道の提案にしても、日本が獲得を目指している案件に対して、より短期間に完成することを提案してきているのです。

 

つまり、日本がわけのわからないことで法案を整備している間に、現実のビジネスで日本からビジネスチャンスを勝ち取る戦略なのです。

現代の時代の交渉術を十分の心得ていて、徹底するところは徹底して、法を犯さない程度に強硬姿勢を示し、ビジネスで合法的に相手を自分の思うように動かす方向に進めているのです。

 

きちんと戦略を持って、自国の利益になるようにビジネス、外交を進めているように感じられますね。

 

 

日本人が交渉が苦手であるのは?

アメリカ、中国、そして、日本の間だけでも、全く交渉力の違いが分かってしまいます。

 

はっきり言って日本人は交渉ができません。

 

私は、これは教育の問題だと思っています。日本の教育では、人と議論をすることがほとんどありません。

 

常に先生が講義をして、それに対して受け身の姿勢で授業を受けて、先生が抗議した内容を、そのまま受けれる教育が大学になっても行われます。

 

それまでに、交渉のことを学ぶ場も実践する場もないのです。

 

そんな状況では、交渉のスキルが身につくはずはありません。

 

それに加えて、日本では英語を話す機会がないのです。英語を十分に使いこなすことができないのに英語での交渉が十分にできるわけがないのです。

 

日本の英語教育を小学校3年生から行うことを計画しているようですが、これまで通りの社会環境で英語を使う機会が英語の授業だけといった生活習慣では、英語を満足に使えるようになることはありません。

 

まして、交渉となるとなおさら身に付きません。

 

 

まとめ

最近の外交戦略などの日本と関係各国との関係を見ていると、日本の教育が問題であるように思えてきます。

 

これまでと同様の教育システム、社会システムでは、改善するわけでもなく、グローバルな人材育成のためには義務教育では全く不十分なのです。

 

それを踏まえた上での、自分自身の教育、そして、お子さんの教育も考えていかなければいけないのでしょう。

 

このままでは、今の政府の外交と同じことしかできない大人が大量生産されていくだけです。

 

そして、海外経験はグローバルな人材を育成するうえで必須のことになってくるのです。