通常の自然になかった農産物を遺伝子を組み替えることでメリットを持たせることができた農産物が世の中にたくさん出回っています。
日本にもたくさんの農産物が遺伝子組み換えの種子を使って育てられていたり、輸入されて私たちの食卓に上がっているのです。
そんな身近になってきた遺伝子組み換えの農産物ですが、ヨーロッパの約半数の16カ国で、使用を禁止する動きが出てきました。
日本での遺伝子組み換えの農産物の実態
日本では多くの食品で遺伝子組み換えの農産物が使われています。法律上は5%以下の遺伝子組み換えの食品は、遺伝子組み換えが入っていないと明記できるようになってます。
そのために、単純に食品ラベルを見ただけでは事実かどうかの判別はできません。
遺伝子組み換えの農産物のメリット
遺伝子組み換えの農産物には様々な利点があります。最も大きな利点は、その遺伝子組み換えの技術を開発している会社に莫大な資金が入ることです。
研究が最先端の研究であるため、優秀な研究者が集まり、最先端の研究を維持できるメリットがあります。
また、遺伝子組み換え技術を導入した動機も、世界の食料難を解決するためということであるため、有意義な研究なのです。
そして、生産面においても、たくさんの農産物を生産できるように、果実をたくさんつける農産物だったり、虫の被害を受けない農産物、さらには、気候の変化にも強い農産物、強力な農薬にも負けない農産物などが開発できたのです。
遺伝子組み換え農産物のデメリット
遺伝子組み換えの農産物のデメリットは、なんといっても、健康面へどんな影響があるのか実証できていないことがあげられます。
また、自然界にない農産物なので。その農産物が育つことで自然界の生態系への影響が分かっていないことが問題です。
特に、人への影響について、その農産物を食べつづけた時の健康調査が、長期にわたって行われていないことが懸念されます。
現代の致命的な病気は、即効性のものではなく、長い間を経て、それまでの生活習慣によって起こってくるものがほとんどです。
そのために、遺伝子組み換え食品を食べ続けた時に、致命的な病気が将来にわたって増えてくる可能性があるのです。
そして、その影響は自然界への影響も同じなのです。
ヨーロッパでの実情は?
ヨーロッパの16カ国がEUに対して、EUが承認している遺伝子組み換えの農産物を禁止を望んでいる旨を伝えたのです。
その遺伝子組み換えの農産物には、モンサイト、ダウ、シンゲンタ、パイオニアといった主要な会社が作ったものが含まれていす。
禁止を望んでいる国には、ドイツ、イタリア、デンマーク、ブルガリア、シプラス、といった国が含まれていて全部で16カ国になり、10月5日にこれに同意する国が確定されます。
8月にはスコットランドが遺伝子組み換え農産物を、スコットランドの自然のイメージを守るために禁止しました。
スコットランドは、世界でも美しい自然環境であることとして知られ、遺伝子組み換え農産物を禁止することによって、より、クリーンなイメージを定着させたのです。
よりたくさんの国が、EUの遺伝子組み換え農産物を承認したことに対して不信感を持っていて、自分の国の農産物を守るために禁止することを望んでいます。
結果として、EUでも、遺伝子組み換えの農産物の広まりは抑えられることになり、信頼を得るためには更なる健康への影響を調べる必要があるのです。
まとめ
ヨーロッパでは、遺伝子組み換えの農産物の普及が、各国の判断によって抑えられた形です。
実際に、遺伝子組み換え農産物の安全性は長期にわたった調査はほとんどありません。
さらに、当初の目的だった、遺伝子組み換え農産物の普及で食糧難を改善するなんてことはなく、結局は、既存の農産物が遺伝子組み換えの農産物に切り替わって、農産物がたくさんできてほしい地域などでは、食糧難の事情は、以前とは全く変わっていないのです。
つまり、遺伝子組み換え農産物が普及する理由が見えず、人の健康と自然へどんな影響があるのか分からない農産物が広がって、それを開発している会社だけが儲かるシステムが構築されただけなのです。
そのため、ヨーロッパ各国は、遺伝子組み換えの農産物を導入することを独自に禁止したのです。
安全性が確認されていない農産物を禁止したという意味では、この判断は当たり前の判断ですね。
ちなみにアメリカのFDAは、遺伝子組み換えの農産物が普及した時に利益を得てたとしても推進するようなこともしないし、それによって生じるリスクが生じても反対することもしないという立場をとっています。
やっぱり、各国で遺伝子組み換え農産物については半案していかなければいけないことになります。
日本では、普通に普及しちゃっているので、個人が気を付けていた方が良いでしょうね。
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