地球温暖化の原因はCO2であることがよく知られていますね。二酸化炭素が世界中に削減を求められている物質ですね。
そして、生物の出すCH3などのガスも温暖化の原因として見られています。
さらに、新しい説が新たに提唱されているのです。
新たな物質とは?
その原因物質がN2Oです。
窒素酸化物が原因の一つで、現在はモニターのための測定方法が確立していない可能性が高いことから、濃度が低く見積もられすぎているという主張がなされているのです。
実際はもっと高い濃度で存在し、それが温室効果を持つのです。
この説も論文として発表されたばかりなので今後検証されていくことになります。
窒素酸化物はどこから?
この物質の発生原因は、農業に使用した排水です。窒素化合物は農産物に用いる肥料に含まれていて、窒素を含んだ農業排水が海に流れ込みます。そして窒素化合物が海の中でバクテリアの活動により分解されることで窒素酸化物になります。
窒素酸化物の濃度が海中で飽和することで海中に存在できなくなった窒素酸化物が空気中に拡散していき、空気中へ拡散されたN2Oがオゾン層を破壊する原因にもなります。そのために、オゾン層保護の点でも問題となる可能性があるのです。
もちろん空気中でN2Oは分解しますが、生成速度と分解速度の反応速度の不均衡によって、窒素酸化物の発生速度が上回り、現在考えられているよりも多くの窒素酸化物が存在しているのではないのかという提案が、海中のN2O濃度と関連づけることで説明されています。
地球温暖化について
地球温暖化の理論は次々と提唱されます。どの理論が正しいかは、事実に基づいて権威のある学会で説明され認められることによって広まります。
農業活動の一つが温暖化の原因の一つであるという新しい視点について今回考えさせられるものです。
大規模な大量農薬使用による農業や、管理されていない農業も地球温暖化に影響を及ぼす存在の可能性があるのです。
まとめ
実際に温暖化が進んでいるのか結論が出ていません。世界中で温暖化を抑えるための施策がとられようとしていますが、日本では、震災後世界の流れとは逆行しているような政策をされることが多々見られます。
そのために、日本のみで行われることだけでなく、海外で行われていることも調べることによって、こうした環境問題に対して視野を広く持って考えておこうと思いました。