強力な台風が台湾を通過し、中国で熱帯低気圧になり、偏西風に乗って日本海へ向けて流れて来ます。
それと同時に、低気圧が日本へ向かってきているために、複数の低気圧が重なり合うようにして一つになり、その後発達することによって、強力な爆弾低気圧になることが予想されています。
爆弾低気圧とは?
爆弾低気圧とは、台風並みに発達した温帯低気圧のことを言い、特に一日に24hPa発達する低気圧のことを言います。
ただし、メディアが作り上げたもので、正式な名称ではありません。
今回、発達が予測される爆弾低気圧は、日本に強力な寒気が入っていることで、冷たい空気と、暖かい空気がぶつかり合って、非常に強力な温帯低気圧に発達することができるのです。
台風から変わった温帯低気圧、強力な換気で作られた温帯低気圧が重なり合い、一気に強い温帯低気圧が発達するのですね。
低気圧に加えて、前線も伴っているため、日本全国で大雨と強い風になることが予想されます。
低気圧の発達の様子
9月30日時点では複数の低気圧が確認できます。それぞれ、それほど強力な低気圧ではありません。
しかし、10月1日には、徐々に複数の低気圧が重なり合います。
10月1日15時の天気図からは、其々の低気圧の勢力が強くなってきました。
10月2日9時に944ヘクトパスカルの予想で、北海道を中心に25メートル以上の暴風雨になる見込です。北日本を中心に、10月1日から3日にかけて猛烈な雨と、暴風になることが予測されているのです。
また、前線の通る西日本でも、大気が不安定なため、前線が通る時には雨、風、雷の発生が懸念されます。
そして10月3日9時の時点で960ヘクトパスカルの予想になっています。
台風並みの低気圧なので
2日には944ヘクトパスカルと、台風並みに発達した台風が北海道を中心に日本列島に影響を及ぼすことが予想されています。また、寒冷前線のために、北海道から九州まで全国で強い雨と風が吹くことになります。
前回の宮城茨城栃木の大洪水から1月もたっておらず、再度たくさんの雨が降りそうな予想になっています。
万一に時に備えておきましょう。
まとめ
10月も始まりから強力な低気圧の影響で強力な雨と風が吹き荒れる天気になることが予想されています。これも季節外れの強力な寒気が入っていることで大気が不安定となって突風が吹きやすい状況の中、温帯低気圧が発生しやすい状況で、強力な低気圧に発生していきます。
こういった強力な台風、低気圧が発生しやすい状況を作り出しているのは、今年がエルニーニョ現象が発生しているという要因に加えて、地球温暖化によって、地球の平均気温が上がってしまう要因も加わって、当たり前だった降雨の気象パターンが変わってきていることがあげられます。
地球温暖化は、炭素排出量が少なくなるまで収まりませんが、エルニーニョは来年の春まで続くことが予測されています。
注意しておきましょう。
⇒2015年から2016年にかけての観測史上最大のエルニーニョ現象