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台風18号が9月6日に発生しました。

 

発生個所は、これまで発生した強力な台風とはちょっと違い、台風15号よりもやや北の海域になっています。

 

その発生場所と発生メカニズムを見ていき、エルニーニョについても現在の状況をまとめておきます。

 

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台風18号発生場所と海水温の関係は?

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上の図は、台風18号が発生した時の、海水温水深100mの温度分布です。

 

温度分布から行くと、最近の15号16号とは違う少し上の領域で、海水温が高温の領域で、台風が発生していますね。

 

前回の15号16号とは少し異なった場所と状態で台風が発生したことが分かります。

 

どうやって台風が発生したのか?

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台風18号について

台風の発生個所を見てみると、台風18号は中心付近の海水温が非常に高くその周りがやや温度が低い領域に囲まれています。

 

その影響から、この海域の空気の分布も同様になっていて高温領域で上昇気流が早く発生し、低温領域では遅くなることによって、

 

コリオリ力で、渦を巻いた台風の目ができていくのですね。

 

ちなみにコリオリ力は大学の授業で学びます。

 

地球の慣性系では北半球と南半球で回転方向が異なってきます。

 

ただし、お風呂の浴槽の排水溝にできる渦は人がかき混ぜれば逆向きになりますが、自然に排水した場合には同じ向きになるか、全く渦が発生しないんですよね。

 

だから、台風の渦ができるためには、ほかにも要因が必要です。

もし、要因がコリオリ力のみなら常に台風が発生してしまいます。

 

台風15号台風16号について

一方で、台風15号と台風16号は、その逆で、中心が低温の領域で周りが高温領域に囲まれた領域から中心が遅い上昇気流、周りが速い上昇気流によって、コリオリ力が働いて渦を巻いて台風になっていったと考えられます。

 

そして、台風15号台風16号が発生した領域の低温の領域はエルニーニョによって発生していると考えられ、この領域で台風が発生したのでしょうね。

 

台風15号16号と海水温の関係から台風発生のメカニズムの考察

 

現時点で分かっていないことは?

15号と同じ形式で発生した台風は、台風9号10号11号、16号といずれも台風の目がはっきりしていて強力な台風まで成長しました。

 

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発生場所が赤道より少し上の暖かい海域に囲まれていたこともあり、日本まで、もしくは、上陸した大陸まで距離があったことによって強力な台風に発達したのです。

 

一方で、今回発生した台風18号は、勢力はそれほど発達しない見込みです。

 

そして台風の中心は今のところはっきりとは見えていません。

 

今回の台風は、海水温の分布が、等温線で囲まれた領域があるところで発生していました。前回のもそうでした。

 

しかし、台風の発生タイミングが、何に起因しているのかはこれだけでは理解できません。

 

いつ台風が発生するかは大気中の気圧や月の満ち欠けによる海水の動きにも影響しているのかもしれません。

 

なぜなら、気流の発生は、海水温やその地域の気温に影響する現象ですが雲ができるときには、急激な気圧の低下(差ができること)ができることで飽和蒸気圧を超える分の水分が雲になって出てくるんで、それをコントロールする因子が、必要となってくるためです。

 

ちなみに急激な大量の湿度を含んだ上昇気流は、雲を発生させます。

積乱雲です。でも積乱雲だけでは雨が降ってなくなってしまいます。

 

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エルニーニョの影響による今後懸念されることは?

 

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上記で触れてきたように、赤道上の海水温に低温の帯が発生することが特徴に挙げられその部分で多くの台風およびハリケーンが発達した、することがあります。

 

現在、台風17号とハリケーン2つが、その付近から発生しました。その台風・ハリケーンの発生メカニズムは、台風15号16号と同じです。

 

台風17号はこれも台風12号と同じように日付変更線を越えてハリケーンから台風に変わった今年2個目の台風であり、勢力が強いので気に毛ておきたい台風です。

 

また、天候に関して現在進行中で異常気象と考えられているのは、真っ先に日本での8月下旬からの関東以北の低温状況があげられますね。

 

そして、南アジア、特にインドでモンスーンが例年よりも一か月早く終わりそうなことです。

 

また、前回の1997年に発生した過去最大規模のエルニーニョから言えることは、これまで見てきたようにアメリカの西海岸での干ばつに加えて来年度にかけての降雨の増加による洪水の懸念があり、

 

今年1月から7月まで世界最高の平均気温だったにもかかわらず、エルニーニョの翌年は、さらに世界の平均気温が高温になる可能性があるのです。

 

メキシコ湾や、大西洋でのハリケーン発生原因の減少し、現在あるように太平洋での強力なハリケーンの発生が見込まれています。

 

アフリカでも、南アフリカでは干ばつが発生しアフリカの東北地方のソマリ半島では洪水が発生する懸念があります。

 

このように、世界中で災害が発生する懸念があり、注意が必要なのです。

 

今回の台風はエルニーニョとは関係が小さそうですが今週半ばにかけて日本へ直撃する予想なので注意しましょう。

 

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まとめ

台風18号と海水の関係から、今回の台風はエルニーニョとは関係が小さそうな結果です。

 

しかし、現在エルニーニョが発生していて、世界各地で災害が発生しやすい状況なんですね。

 

いつ災害が起こっても大丈夫なように、防災用品ぐらいはチェックしておきたいですね。

 

 

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